勝てるはずがない、だがしかし、、、
妊婦の妻とケンカすることはあるだろうか。相手は妊婦である。勝てるはずがない。そもそも普段から自分より優れた個体と一緒に過ごしているわけだから、もっと尊い存在になってしまった妊婦に勝つことなどできない。
しかしながらこちらにも主張はある。疲れた、やりたいことがある、そこまでは気が回らなかった、やったと思ってはできていなかった、などなど。ただ、ストレスを与えてはいけないから、口論になってはいけないのでは、と感じたことはないだろうか。
僕は少なからず何度も経験がある。だから、そんな時はいくつかのステップをもって相手と向き合うことにしている。具体的には以下だ。
- 機嫌の良い時をねらって話す
- ひたすら黙って話を聞く
- 謝りつつひたすら誠意ある対応をする
- それでもキレてしまったときは。。。
これは僕が具体的に日々気にしていることであり、また実行していることでもある。実際この方法で、多くの火種が回避されていると感じている。妻がハッピーであれば、自分の不安も減りハッピーな生活を送れる。
このブログは妻も読むので、この記事を書くことには僕の手の内を明かすようで、少なからずためらいがあるのだが、世の中の困っているプレパパ&パパ達の一助になればと思ってここに記す。
機嫌の良い時をねらって話す
それでは順を追って説明しよう。
妊婦でなくとも、問題について話し合うのに向いていない時はある。疲れているとき、お腹が空いているとき、眠いとき。この3大原則は今後一生頭の片隅に置いておいたほうがいい。人生において無用な争い事を避けることにつながり、生きやすくなる。特に相手は妊婦なので、体調が乱れやすいかつ波が起きやすい状態である。こちらが思いもよらないことで疲れていたり、お腹が空いていたり、逆にお腹がいっぱいで気持ち悪かったり、眠かったりするのだ。
忘れてはいけないのは、同様に自分の調子が良いタイミングにも合わせる必要があるということだ。そうせずに、疲れてお腹が空いているときに「いつも洗濯物が出しっぱなし。」なんて話を言われて、一瞬にしてブチギレことになりかねない。(当然妻は悪くない)
これはつまり、交渉前から負けているのだ。
ひたすら黙って話を聞く
実はこれはできていない人が多い。なぜなら、自分にとって不利であったり、文句を言われたり攻撃されていると感じる内容は、黙って聞いていることは苦痛だからだ。反論したくなる。もしくは諦めたくなるかもしれない。そうでなくて、誠実に耳を傾けることが大事である。相手は何が起きて何が問題だと感じて怒っているのか。例えば今日掃除をしなかったことに怒っていたとしよう。それはただその一回の掃除に対して怒っているのではなく、「毎日毎日同じことを言わないといけなくて疲れた」なのか、「今日は家でヨガをやりたいから絶対片付いてないといけなかった」からなのか。目の前に見えていることと、その背景や根本はまた別なことがある。
極端な話、全然違う理由から怒っていることだってある。最近話しかけても返事がうわの空だから、とか。つまり、まずはきちんと相手の話を聞いて、原因を分析した方がいい。
相手の怒りの原因がわかったらあとはもう、解決したも同じだ。次の3につなげよう。
謝りつつひたすら誠意ある対応をする
「ただ謝ればいいって思ってるんでしょ!」こう言われた経験がある人はいないだろうか。これはつまり、相手の言ったことがわかってないか、自分の態度が悪いかの二択である。前述した2ができた場合、相手のことを理解してないことはないと思うので、態度が悪いことが問題となる。極論、謝ることより誠実な態度を見せるほうが実は大事だったりする。例えば相手の要求に100%は応えられていなかったとしても、「今60%までは頑張っているから!」「あと1ヶ月もすれば100%、いや120%の対応になる道筋がついているから!」などとインプットしてみよう。妻はそれまで0%の対応をされていると思っていたところから、少しは理解してくれているのだと安心できるはずだ。
しかし、ぶっちゃけさして対応もせず考えていなかった場合もあろう。そんな時はもう謝るのだ。忙しすぎて出来なかった、他のことに気を取られていた。ただこの時に、相手の要望を軽んじていたわけではなく、あくまで自分の別件のせいで出来なかったことをはっきりと伝えるべきだ。そして可能ならば今後のプランを考えて提案するのが良い。思いつかなければ、相手にその場で切実に相談するのもアリかもしれない。
それでもキレてしまったときは。。。
人間だもの。しかたがない。そんな時もあるだろう。外に散歩に行ってみよう。窓を開けて空気を入れ替えよう。好きなコーヒーを飲むか、お菓子を食べよう。
妻も自分も、それぞれ自分の機嫌を取れるのは自分自身しかいない。だから結局は自分でなんとかするしかないのだ。意識を他のことに集中すべく、まずは30分だけ外を歩くとか、友達と話す、でも良いかもしれない。
ほんのちょっとの工夫で、世の中の夫婦が少しでも長い間ハッピーでいられることを、僕は心から願っている。