簿記3級、9回落ちました。合格は70点。自己ベストは64点です。

前の記事(育児パパが簿記3級に挑戦してわかった失敗と学び)で「3回目を7月に受けます」と書いてから、1年4か月が経ちました。その間ずっとこの話題を避けていました。妻には伝えてあります。

会社では誰にも言っていません。ブログも止めました。「不合格が恥ずかしい」。

この記事は合格体験記ではありません。9回分の点数と、落ち続けた原因を、隠さずに書きます。「簿記3級 不合格 恥ずかしい」で検索してここに来た人は、1回か2回落ちた段階だと思います。9回落ちた人間の記録を見れば、少なくとも「自分だけじゃない」は確定します。

点数と内訳:不合格が9回分

回受験日合計第1問(45)第2問(20)第3問(35)
12025/04/18392766
22025/04/29403343
32025/07/11不明※———
42026/05/175933026
52026/06/046136421
62026/08/136333921
72026/10/056439223
82026/10/23503659
92026/11/026136817

※3回目は成績票を取っていません。落ちたことだけ覚えています。

配点はCBT(ネット試験)の第1問45点・第2問20点・第3問35点、60分、70点以上で合格です。なお日本商工会議所の発表(2026年9月25日)で、2027年4月1日以降は第2問25点・第3問30点に変わります(第1問は45点のまま)。2027年3月31日までは従来どおりです。

この表を初めて自分で作ったのは、8回目の後でした。それまでは成績票をスマホで撮って、見返さずに放置していた。並べてみて初めて分かったことが3つあります。

  • 第1問(仕訳)は仕上がっている。 27→39まで上がり、ここ3回は36以上で安定
  • 第2問(勘定記入・帳簿)が穴。 0点、2点、4点、5点。20点満点で9点が最高
  • 第3問(決算)は形式で乱高下する。 精算表だと9点、残高試算表や財務諸表の形式だと21〜26点

つまり、落ちている原因は「全体的に勉強不足」ではなく、第2問という特定の穴と、第3問の特定の形式です。9回受けるまで落ちている原因気づけませんでした。

「恥ずかしい」が簿記3級の勉強を止め不合格ループへ

3回目(2025年7月)と4回目(2026年5月)の間は、310日空いています。この間、勉強をしていません。

落ちた直後の自分は、だいたいこう考えます。「仕事も育児もある中でよくやった」「落ち着いたらまたやろう」。これは全部、言い訳の在庫です。前の記事で「次また落ちたら恥ずかしいよね」と自分に言ったことを書きましたが、あの後、本当に受けなくなりました。

恥ずかしさは、勉強の動機にはなりません。隠す動機になります。隠すと記録しなくなり、記録しないと原因が見えず、原因が見えないまま次を受けて、また落ちる。9回のうち少なくとも3回は、この回路で落ちています。

もう一つ分かったのは、自分の手応えが当てにならないことです。8回目(50点)のとき、第3問は「25点は取れた」と思って出ました。実際は9点。第2問も「10点は取れた」で5点。第3問で16点、第2問で5点、第1問も「満点のつもり」で9点。合計30点ぶん、自分を過大評価していました。「満点のつもり」で36点の第1問も同じで、自分の間違いに自分で気づけない問題が残っています。恥ずかしいと感じる人ほど、この手応えのズレを直視するのがしんどい。でも直視しないと点は動きませんでした。

簿記3級連敗の本当の原因は暗記不足ではなかった

5回目の直前、間違えた問題を全部並べました。勘定科目を覚えていないから落ちているのだと思っていたら違いました。全部借方と貸方の向きが逆でした。

  • 売掛金が貸し倒れたのに、貸倒引当金を貸方に置いた
  • 当座預金の貸方残高を借入金に振り替える問題で、左右を逆にした
  • 当期純損失なのに、利益のときの仕訳をそのまま書いた

原因は一つで、勘定科目の「分類」を飛ばして、いきなり借方か貸方かを当てようとしていたことです。「受け取った」「振り替えた」という言葉の印象で向きを決めていました。

正しい順番はこれでした。

  1. 科目を挙げる
  2. 分類を判定する(資産・負債・純資産・収益・費用)
  3. 増えたか減ったか
  4. ホームポジション(その分類が「増えるとき」に置く側)で向きを決める
分類ホーム(増える側)反対(減る側)
資産借方貸方
費用借方貸方
負債貸方借方
純資産貸方借方
収益貸方借方

分類は固定で、借方・貸方は増減を表すだけです。繰越利益剰余金は損失のとき借方に来ますが、純資産のままです。当座預金は貸方残高になっても資産のままです。「側を見て分類を判断」していたのが逆で、ここが腹落ちした瞬間、仕訳の正答率が目に見えて変わりました。第1問が27点から36〜39点に上がったのはこれです。

貸倒引当金や減価償却累計額は「資産のマイナス」なので、増えるときは貸方になります。前払・前受・未払・未収は、決算日に「もらえる権利」か「払う義務」かで判断できる。丸暗記していた表が、理屈で再現できるようになりました。

第2問が毎回0点だった理由が恥ずかしい

第2問(勘定記入)は、4回目で0点、7回目で2点です。理由は単純で、勘定を直接埋めようとしていたからです。

正解は逆でした。勘定が穴あきで与えられても、まず頭で仕訳を作り転記する。転記のルールは2つだけです。

  • 側は仕訳どおり(借方科目は、その勘定の借方へ)
  • 書くのは自分の名前ではなく相手科目

同じ仕訳でも、現金の元帳には「売上」、売上の元帳には「現金」と書く。名前が交差する。これが「相手科目を書く」の意味でした。

ただし、分かった後も第2問は最高9点です。7回目は法人税の勘定記入と商品有高帳(先入先出)が出て、月末の締め方を最後まで解いたことがなく2点。

知識不足というより、その形式を一度も最後まで解いていなかったのが敗因です。第2問は出題の型が多く、仕訳が解けても型を知らなければ点になりません。ここが今の最大の課題です。

簿記3級の不合格にはパターンがあった

9回を並べると、落ち方が3種類に分かれます。

1. 時間切れの事故(4回目・59点)

第1問に慎重になりすぎて、第2問に残った時間が4分。0点。実力ではなく配分の事故でした。今は第1問22分→第3問28分→第2問10分で固定し、第1問が終わったら第2問を飛ばして第3問に行きます。

2. 形式で崩れる(8回目・50点)

第3問が精算表の形式だと9点(10月の模試と8回目の本番で2回連続)。決算整理後残高試算表の形式なら21〜26点取れています。決算整理の内容は同じなのに、表の形が変わると書く場所が分からなくなる。これも「知識」ではなく「形式に慣れていない」問題でした。

3. 停止→再開のサイクル(3回目→4回目の310日)

間隔が短いと点が伸びる傾向があります。11日間隔で39→40、18日間隔で59→61。絶対ではなく、7回目から8回目は18日間隔で64→50と落ちました。それでも、止めて再開した直後に伸びた回は一度もありません。恥ずかしさで止めることが、一番点を下げていました。

7回目、第2問が9点なら受かっていた

7回目(2026年10月5日)は64点でした。第1問39点は本番の自己ベスト、第3問23点。第2問が2点。

6回目に取った第2問9点を同じ回に出せていれば、71点で合格でした。これが今の現在地です。

大問ごとの自己ベストを足すと、39+9+26=74点。全部、過去に一度は出している点数です。新しい論点を覚える必要はなくて、バラバラの回に出た最高点を、同じ1回で同時に出す。それが10回目の課題です。

育児と仕事のせいにするのをやめてからの勉強法

前の記事で「落ちたのは育児や仕事のせいではない」と書きました。今もそう思います。ただ、時間が無限にないのも事実なので、やり方は変えました。

  • (起きれたら)朝4時半に起きて、娘が起きるまでの時間に解く。 昼休み45分はスマホで仕訳の反復、夜は娘と寝落ちするので当てにしない
  • 仕訳は1問90秒以内。 慎重さは事故を生むので、「そこそこで次へ」を体に入れる
  • 落ちてもなるはやで次を予約する。 間隔を空けると下がりやすい。恥ずかしくても予約だけは先に入れる
  • 本番の鉄則は3つ。 ①貸借の合計が合うか確認する ②第1問が終わったら第3問へ飛ぶ ③残り5分で空欄を埋める(空欄は0点確定、埋めれば当たる可能性がある)

仕訳の反復には、市販アプリに加えて自分で作った演習ツールを使っています。「分類→増減→向き」の順で考えさせる出題にしたかったので既存のものでは足りず、自作しました。無料で公開しています。

→ 無限仕訳|簿記3級の仕訳を無限に演習できる無料ツール

数多の不合格を経て10回目の作戦

  • 第1問36点、第2問9点、第3問26点を同時に出す(=71点)
  • 第2問は「型」を潰す。法人税の勘定記入、商品有高帳、固定資産台帳、損益勘定の締め切りを、それぞれ最後まで解く
  • 第3問は精算表の形式だけを集中的に。内容は分かっているので、書く場所を体に入れる
  • 本番は11月中に予約する。

受かったら、この記事に追記します。落ちたら、落ちたことを追記します。

不合格が恥ずかしい人へ

9回落ちた人間から言えるのは一つだけです。恥ずかしさで隠すと、記録が止まり、原因が見えなくなり、また落ちます。 隠すのをやめて点数を並べたら、落ちている場所は3か所しかありませんでした。

成績票は捨てずに、大問ごとの点数を表にしてください。それだけで、自分がどこで落ちているかが見えます。それは「全体的に勉強不足」より、ずっと小さい問題です。

前の記事(2回目まで)はこちらです。

→ 育児パパが簿記3級に挑戦してわかった失敗と学び【実体験】

※本記事は個人の受験記録です。試験制度・配点は変更されることがあるので、受験前に日本商工会議所の公式サイトで確認してください。